Claude Code に MCP サーバーを追加する方法、claude mcp add・.mcp.json・スコープ・環境変数の渡し方

Claude Code 公開: 更新:

Claude Code で MCP サーバーを追加・管理する手順を 1 本にまとめます。claude mcp add の stdio と HTTP、local・project・user のスコープの保存先と優先順位、.mcp.json で ${VAR} からトークンを渡す書き方、接続確認と権限設定を解説します。

検証日 2026年10月10日 仕様変更が早い分野です。最新の公式ドキュメントも併せてご確認ください。 記事の作り方と検証手順
目次
  1. 追加コマンドの基本形
    1. stdio(ローカルでプロセスを起動する)方式
    2. HTTP / SSE(リモートサーバー)方式
  2. スコープ、設定をどこに置くか
    1. 同じ名前が複数のスコープにあるとき
  3. .mcp.json の書き方とチーム共有
    1. $${VAR} で環境変数からトークンを渡す
    2. project スコープには承認プロンプトがある
  4. 接続を確認する
  5. ツールの実行許可を設定する
  6. どのサーバーから入れるべきか
  7. まとめ

MCP(Model Context Protocol)は、AI エージェントに外部ツールやデータソースを接続するための共通規格です。Claude Code に MCP サーバーを追加すると、GitHub の Issue 操作、ブラウザ操作、データベース参照などを、Claude が自分で判断して実行できるようになります。

この記事では、claude mcp add コマンドによる追加手順、設定を「自分だけ」「このプロジェクトのチーム全員」「自分の全プロジェクト」のどこに置くかを決めるスコープ、チームで共有する .mcp.json にトークンを書かずに環境変数から渡す書き方、接続確認と権限設定までを順に整理します。

KEY POINT

この記事で分かること

  • claude mcp add の基本形と stdio / HTTP の違い
  • local / project / user の 3 つのスコープの保存先・共有範囲・優先順位
  • .mcp.json の書き方と、${VAR} で環境変数からトークンを渡す方法
  • project スコープの承認プロンプトと、接続確認・権限設定の手順

追加コマンドの基本形

stdio(ローカルでプロセスを起動する)方式

多くの MCP サーバーは npm パッケージとして配布され、npx で起動します。

claude mcp add <名前> -- <起動コマンド> [引数...]

例として Playwright(ブラウザ操作)サーバーを追加する場合は次のとおりです。-- より後ろが、サーバーを起動するコマンドです。環境変数が必要な場合は -e で渡します。

claude mcp add playwright -- npx @playwright/mcp@latest
claude mcp add github -e GITHUB_PERSONAL_ACCESS_TOKEN=ghp_xxxx -- npx -y @modelcontextprotocol/server-github

HTTP / SSE(リモートサーバー)方式

ホスティングされた MCP サーバーには --transport http で接続します。認証が必要なサーバーは、追加後に対話中の /mcp コマンドからブラウザ経由でログイン(OAuth)できます。

claude mcp add --transport http <名前> <URL>

用語解説

stdio と HTTP の違い: stdio はローカルでサーバープロセスを起動し、標準入出力でやり取りします。HTTP は既に動いているサーバーに URL で接続します。ローカルのファイルやブラウザを操作するものは stdio、SaaS が提供する公式サーバーは HTTP が一般的です。

スコープ、設定をどこに置くか

--scope オプションで、設定の保存先と共有範囲が変わります。見るべき点は保存先・共有範囲・優先順位の 3 つです。

スコープ範囲保存先チームと共有向いている用途
local(既定)そのプロジェクトで自分だけ~/.claude.json のそのプロジェクトのパスの下されない個人の試用、実験的な設定、バージョン管理に入れたくない認証情報を持つサーバー
projectプロジェクトの全員プロジェクト直下の .mcp.jsonされる(バージョン管理経由)プロジェクト共通のツール
user自分のすべてのプロジェクト~/.claude.jsonされないどこでも使う汎用ツール(検索、メモなど)

local と user はどちらも ~/.claude.json に入ります。違いは書かれる場所で、公式ドキュメントは local について「Claude Code は ~/.claude.json のそのプロジェクトのパスの下に保存するので、同じサーバーは他のプロジェクトには現れない」と説明しています。--scope を省略すると local です。

# チームで共有する(.mcp.json に書かれる)
claude mcp add --scope project playwright -- npx @playwright/mcp@latest

# 自分の全プロジェクトで使う
claude mcp add --transport http --scope user hubspot https://mcp.hubspot.com/anthropic

同じ名前が複数のスコープにあるとき

同じサーバー名が複数の場所で定義されている場合、Claude Code は優先順位が最も高いソースの定義だけを使って 1 回接続します。フィールドがスコープをまたいで統合されることはありません。順位は local → project → user → プラグインが提供するサーバー → claude.ai のコネクタです。同じ名前を別のエンドポイントで複数のスコープに定義すると、claude mcp list の出力と /mcp で競合の警告が出ます。

.mcp.json の書き方とチーム共有

--scope project で追加すると、プロジェクト直下に次のような .mcp.json が生成されます。手で書いても構いません。このファイルはバージョン管理に入れてチームで共有します。

{
  "mcpServers": {
    "playwright": {
      "command": "npx",
      "args": ["@playwright/mcp@latest"]
    },
    "github": {
      "command": "npx",
      "args": ["-y", "@modelcontextprotocol/server-github"],
      "env": {
        "GITHUB_PERSONAL_ACCESS_TOKEN": "${GITHUB_TOKEN}"
      }
    },
    "internal-api": {
      "type": "http",
      "url": "${INTERNAL_MCP_URL:-https://mcp.example.internal/mcp}",
      "headers": {
        "Authorization": "Bearer ${INTERNAL_MCP_TOKEN}"
      }
    }
  }
}

${VAR} で環境変数からトークンを渡す

.mcp.json は Git にコミットされるため、env にアクセストークンを直接書くとリポジトリの閲覧者全員に漏れます。Claude Code は .mcp.json の中で ${環境変数名} の形で環境変数を参照できるので、トークンの実体はシェル側に置きます。

記法意味
${GITHUB_TOKEN}環境変数 GITHUB_TOKEN の値に置き換わる
${VAR:-既定値}VAR が未設定なら既定値を使う

展開は env だけでなく、command、args、url、headers の値でも使えます。環境変数はシェルの設定ファイル(~/.zshrc など)に export GITHUB_TOKEN="ghp_xxxx" の形で置いておくと、ターミナルから claude を起動したときに読まれます。VS Code 拡張から使う場合は VS Code 自体がその環境変数を持っている必要があるため、設定ファイルに書いたうえで VS Code を再起動するか、ターミナルから code . で起動してください。direnv を使うなら .envrc でディレクトリ単位に切り替えられます(.envrc は .gitignore に入れます)。

チームで同じサーバーを使うが認証は個人ごと、という場合はこの ${VAR} 方式が管理しやすく、自分しか使わないサーバーなら local スコープで登録する方が単純です。チームの運用ルールとしては、.mcp.json には ${VAR} だけを書いて値は絶対に書かない、README と .env.example に必要な環境変数の名前を並べる、トークンの権限は読み取り専用から始める、の 3 点を決めておきます。

誤ってコミットしてしまったら

トークンを直接書いた .mcp.json をコミットしてしまった場合は、履歴から消すより先に、そのトークンを失効させて再発行してください。履歴の除去だけでは、既にクローンした人の手元に残ります。

project スコープには承認プロンプトがある

公式ドキュメントは「セキュリティ上の理由から、Claude Code は対話セッションで .mcp.json の project スコープのサーバーを使う前に承認を求める」と説明しています。承認をやり直すには claude mcp reset-project-choices を実行します。

プロンプトが出ない条件も明記されています。claude -p の実行、Agent SDK のセッション、クラウドセッションではプロンプトを表示できないため承認なしで読み込まれ、bypassPermissions モードで開始しユーザー設定か管理者設定に skipDangerousModePermissionPrompt がある場合もスキップされます。それでも特定のサーバーを読み込ませたくない場合は次の 3 つの手段があります。

方法効果
disabledMcpjsonServers に追加すべての権限モードでブロックする
--setting-sources(SDK は settingSources)でプロジェクト設定を除外プロジェクト設定ごと読み込まない
--strict-mcp-config で起動--mcp-config で渡したサーバーだけを使う

接続を確認する

claude mcp list              # 登録済みサーバーと状態の一覧
claude mcp get github        # 個別の設定を表示
claude mcp remove github --scope local

対話中は /mcp を実行すると、各サーバーの接続状態、提供されているツール名、認証の要否が表示されます。「failed」になっている場合の確認順は次のとおりです。

  1. 起動コマンドを単体で実行してエラーを見る(npx @playwright/mcp@latest)
  2. 環境変数を使っているなら、ターミナルで echo $GITHUB_TOKEN を実行して値があるか確認する
  3. Claude Code を起動したシェルと、環境変数を設定したシェルが同じか確認する
  4. .mcp.json の変数名のスペルを確認する

ツールの実行許可を設定する

MCP のツールも、通常のツールと同じく実行前に確認が入ります。頻繁に使うものは settings.json の permissions で自動許可にできます。mcp__サーバー名 でサーバーの全ツール、mcp__サーバー名__ツール名 で個別に指定します。書き込み系のツールは ask に残しておくと安全です。

{
  "permissions": {
    "allow": [
      "mcp__playwright",
      "mcp__github__get_issue",
      "mcp__github__list_pull_requests"
    ],
    "ask": [
      "mcp__github__create_pull_request"
    ]
  }
}

permissions の詳細は settings.json と settings.local.json で permissions を設計する を、サーバーが公開するツールのうち使うものだけを有効にする方法は MCP サーバーのツールを個別に許可する を参照してください。

どのサーバーから入れるべきか

最初の 1 つは、日常の作業で「Claude に見せられなくて困っている情報」を提供するものを選ぶと効果を実感しやすいです。ブラウザの実画面(Playwright)、ライブラリの最新ドキュメント(Context7)、Issue や PR(GitHub)が定番です。具体的な候補は コーディング AI で最初に入れるべき MCP サーバー に、OAuth が必要な HTTP サーバーの接続手順は HTTP の MCP サーバーに OAuth でログインする にまとめています。秘密情報全般の扱いは AI コーディングツールに秘密情報を読ませないための設定 を参照してください。

まとめ

  • claude mcp add 名前 -- 起動コマンド で stdio サーバー、--transport http でリモートサーバーを追加する
  • スコープは local(既定、そのプロジェクトで自分だけ)/ project(.mcp.json でチーム共有)/ user(自分の全プロジェクト)。同じ名前は local → project → user の順で 1 つだけ使われる
  • .mcp.json ではトークンを ${GITHUB_TOKEN} の形で環境変数から読ませ、値は書かない。${VAR:-既定値} で既定値を指定でき、env・args・url・headers で使える
  • project スコープのサーバーは対話セッションで承認が必要。やり直しは claude mcp reset-project-choices
  • /mcp と claude mcp list で接続状態を確認し、permissions で自動許可の範囲を決める

よくある質問

MCP サーバーの設定はどのファイルに保存されますか?
スコープによって異なります。local と user は ~/.claude.json、project はリポジトリ直下の .mcp.json に保存されます。local はそのプロジェクトのパスの下に書かれるため、他のプロジェクトには現れません。
--scope を省略するとどれになりますか?
local です。そのプロジェクトでだけ、自分だけが使える設定になります。
同じ名前のサーバーを複数のスコープに書いたらどうなりますか?
優先順位が高いスコープの定義がそのまま使われます。順位は local、project、user、プラグイン、claude.ai コネクタの順で、フィールドがスコープをまたいで統合されることはありません。
環境変数が設定されていない状態で Claude Code を起動するとどうなりますか?
${VAR} は空文字として展開されるか、${VAR:-既定値} の指定があればそれが使われます。サーバー側で認証エラーになるため、/mcp で状態を確認してください。
MCP サーバーのツールに自動許可を与えられますか?
settings.json の permissions.allow に mcp__サーバー名__ツール名(または mcp__サーバー名)を書くと、確認なしで実行されます。

読者からの質問と回答

Q. claude mcp add で追加した MCP サーバーが /mcp で failed と表示されます。

編集部の回答検索でよく調べられている質問

ほとんどの場合、サーバー自体の起動に失敗しています。Claude Code の外で同じコマンドを直接実行してエラーを見るのが最短です。

npx @playwright/mcp@latest

よくある原因は次の 3 つです。

  • 初回の npx がタイムアウト: パッケージのダウンロードに時間がかかっています。一度手動で起動してキャッシュさせてから再接続してください
  • 環境変数が渡っていない: --env KEY=value で渡した値、または .mcp.json の ${VAR} が、Claude Code を起動したシェルに存在するか echo $VAR で確認します
  • Node.js のバージョン不足: サーバーの要求バージョン(多くは 18 以上)を満たしているか node -v で確認します

公式ドキュメントが注意している順序の問題もあります。--env の直後にサーバー名を置くと、CLI がサーバー名をもう 1 組の KEY=value として読んで拒否します。--env とサーバー名の間に --transport stdio のような別のオプションを 1 つ挟んでください。

claude mcp add --env AIRTABLE_API_KEY=YOUR_KEY --transport stdio airtable \
  -- npx -y airtable-mcp-server

-- より後ろはそのままサーバーに渡されます。これがないと、サーバー側の --port のようなフラグを Claude Code が自分のオプションとして解釈しようとします。

直ったら claude mcp list で状態を確認し、対話中は /mcp を再実行してください。

参考にした一次情報

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