Codex CLI v0.163 で Daybreak が既定に戻り /config が検索できるようになった変更点
v0.163.0 で Daybreak は対象アカウントの既定に戻りました。/config の横断検索、応答中のフォローアップ、DNS 参照前に権限を確認するネットワークプロキシの修正、同梱 zsh の廃止までを整理します。
Codex CLI の v0.163.0 は、5 日前の v0.161.0 で変わったばかりの Daybreak の有効化方法を元に戻すリリースです。あわせて設定画面と対話中の操作、ネットワークプロキシのセキュリティ修正が入りました。
結論として、この 1 本で確認すべきことは 2 つです。Daybreak を明示的に無効化していたなら現在の状態を確認すること、そしてサンドボックスでネットワークを絞っているなら 0.163.0 に上げることです。
KEY POINT
この記事で分かること
- Daybreak が対象アカウントの既定に戻ったこと
/configの横断検索と、応答中にフォローアップを送れるようになったこと- ネットワークプロキシに入った 3 つの修正
Daybreak が既定で有効に戻った
リリースノートの記述は「Daybreak is enabled by default for eligible accounts」です。v0.161.0 では --enable cli_daybreak または features.cli_daybreak=true が必要で、daybreak=true だけでは不十分とされていました。その要件が 5 日で取り消されたことになります。
# v0.161.0 と v0.162.0 ではこれが必要だった
[features]
cli_daybreak = true
v0.163.0 以降、対象アカウントであればこの指定は不要です。あわせて codex exec が OpenAI の API キーでも Daybreak を使えるようになりました。
この設定は固定されたものとして扱わない
同じ設定が 5 日で 2 回変わっています。「eligible accounts(対象アカウント)」の条件もリリースノートには書かれていません。手順書やチーム共有の config.toml に cli_daybreak を書き込んでいる場合は、バージョンを上げたときに実際の挙動を確認してください。v0.161.0 時点の扱いは Codex CLI v0.161 と v0.162 の変更点 にまとめてあります。
/config と対話中の操作
設定の探し方と、応答中の割り込みが変わりました。
| 変更 | 内容 |
|---|---|
/config | カテゴリをまたいで設定を検索する。対応しているものはその場で変わり、再起動が必要な変更はそれと分かる |
| 応答中のフォローアップ | Codex が応答している最中に追加の指示を送って軌道修正できる |
| ターンの中断 | 動作中の Code Mode のセルと、入れ子になったツール呼び出しも止まる |
/keymap のリーダーキー | 既定は Ctrl+X。音声のミュートは F9 に移った |
/daemon | 管理対象のバックグラウンドサーバーを再起動する。中断されうる作業について警告が出る |
/side | 一時的なサイドチャット。スレッドを切り替えても保持され、プロンプトへの回答は元のスレッドに戻る |
| 読み取り専用ツールの並列実行 | スキル、メモリ、会話履歴の参照など、互いに独立した読み取りを並列で実行する |
/config・/keymap・/daemon は公式の一覧に無い
2026 年 10 月 19 日時点の公式のスラッシュコマンド一覧には、/config、/keymap、/daemon の項目がありません。これらはリリースノートにのみ書かれているものです。一覧に載っているのは /approve、/compact、/model、/plan、/review、/side、/status、/worktree などで、/side は「Start a temporary side chat without interrupting the main chat」と説明されています。
ネットワークプロキシとサンドボックス
セキュリティに関わる修正が 3 つ入りました。
- ネットワークプロキシが、DNS 参照の前に 権限を確認するようになった
- 重複した
Hostヘッダーを拒否するようになった - 資格情報のエイリアスが検査フックを迂回するのを防ぐようになった
1 つ目が実務上は大きい変更です。これまでは許可の判定より先に名前解決が走る余地があり、接続そのものを止めていても「どのホストに接続しようとしたか」が DNS サーバーに漏れる形になっていました。保存したスレッドを再開したときに、権限とネットワークの承認が復元されるようにもなっています。
ドキュメント側では、Linux のサンドボックスの説明が更新されました。公式のサンドボックスのページは、Linux と WSL2 では先に bubblewrap をパッケージマネージャーで入れること、Codex は PATH 上で最初に見つかった bwrap を使うこと、bwrap が無い場合は同梱のヘルパーにフォールバックし、そのヘルパーは非特権のユーザー名前空間の作成に対応している必要があることを書いています。bwrap が無いときやヘルパーが名前空間を作れないときは、起動時に警告が出ます。
用語解説
bubblewrap(bwrap): 非特権ユーザーでも名前空間を使ってプロセスを隔離できる Linux のサンドボックスツールです。Codex はこれを使って、ファイルの書き込み範囲やネットワークの到達範囲を制限します。
リリースノートは Linux サンドボックスの説明に seccomp も含まれるとしていますが、2026 年 10 月 19 日時点の公式のサンドボックスのページでは seccomp への言及は確認できませんでした。承認ポリシーとサンドボックスの関係は Codex の approval_policy と sandbox_mode の組み合わせ で扱っています。
同梱の zsh が廃止された
Codex はパッチを当てた zsh を同梱しなくなり、標準のシェル実行系を使うようになりました。引退したシェル関連のフラグを使っている設定には、移行の通知が出ます。
ただし、そのフラグ名は公式の設定リファレンスでは確認できませんでした。通知が出た場合はメッセージに従って設定を見直してください。設定ファイル全体の構成は Codex の config.toml の設定項目 にまとめてあります。
このほか、Linux と macOS の配布バイナリはシンボルを削ったことで小さくなりました。codex exec が無関係なコマンドのあとにファイルの差分を繰り返し出す不具合と、Windows と WSL のクリップボード貼り付けの扱いも修正されています。
まとめ
- v0.163.0 で Daybreak が対象アカウントの既定に戻った。
cli_daybreakの明示的な指定は不要になった /configで設定をカテゴリ横断で検索でき、再起動が必要な変更が分かるようになった- 応答中にフォローアップを送って軌道修正でき、中断すると Code Mode のセルも止まる
- ネットワークプロキシが DNS 参照の前に権限を確認し、重複した
Hostヘッダーを拒否するようになった /config・/keymap・/daemonと、引退したシェルのフラグ名は公式ドキュメントでは確認できなかった
よくある質問
- Daybreak を使うのに cli_daybreak はもう要りませんか?
- v0.163.0 のリリースノートは「Daybreak is enabled by default for eligible accounts」と書いています。5 日前の v0.161.0 で入った明示的な opt-in の要件は取り消されました。
- /config や /keymap は公式ドキュメントに載っていますか?
- 2026 年 10 月 19 日時点の公式のスラッシュコマンド一覧に /config・/keymap・/daemon の項目はありません。これらはリリースノートにのみ書かれています。/side は一覧に載っています。
- 同梱の zsh が無くなると何か設定を直す必要がありますか?
- 引退したシェル関連のフラグを使っている設定には移行の通知が出ます。ただし、そのフラグ名は公式の設定リファレンスでは確認できませんでした。
参考にした一次情報
この記事は公式ドキュメントを基に AI が下書きを作成し、運営者が内容を確認して公開しています。誤りを見つけた場合は お問い合わせからお知らせください。