Codex CLI v0.160 の変更点と自動レビュー(Guardian)の設定
Codex CLI v0.160.0 の新機能 4 件を整理し、オプトインで拡張された自動レビュー(Guardian)を auto_review.policy と管理設定の guardian_policy_config でどう設定するかを、公式の設定リファレンスに沿って解説します。
Codex CLI の v0.160.0 は、バグ修正が多くを占めるなかで 自動レビュー(Guardian)がオプトインで拡張された リリースです。
結論として、設定として触れる価値があるのは Guardian の方針です。config.toml の auto_review.policy にレビュー方針を Markdown で書き、組織で統一するなら管理設定の guardian_policy_config を使います。
この記事はリリースノートを一次情報とし、設定キーは公式の設定リファレンスで裏を取った範囲だけを書きます。確認できなかったものはその旨を明記します。
KEY POINT
この記事で分かること
- v0.160.0 の新機能 4 件
auto_review.policyと管理設定guardian_policy_configの関係- 設定リファレンスでまだ確認できないもの
新機能は 4 件
リリースノートの New Features は次のとおりです。
| 変更 | 内容 |
|---|---|
| エージェントコマンドセンター | キーボードで操作できる「Show more」で、過去のタスクをたどれる(#49106) |
| X11 での選択とコピー | Linux の対応ターミナルで、全画面モードのトランスクリプトを選択し中クリックで貼り付けられる(#49112) |
| プロジェクト外のセッション | ポリシーが許せばワークスペースの既定で開始でき、再開時に保存された権限を復元する(#49160) |
| Guardian レビュー | オプトインで、以前のユーザー指示の取得と、エージェント引き継ぎの文脈の取り込みに対応(#49036、#49057) |
このうち設定で制御できるのは Guardian です。残りの 3 つは、対応する設定キーが設定リファレンスに見当たりませんでした。
自動レビュー(Guardian)の設定
設定リファレンスには、自動レビューの方針を決めるキーが 2 つあります。
| キー | 型 | 説明(リファレンスの記載) |
|---|---|---|
auto_review.policy | 文字列 | 自動レビュー用のローカルな Markdown の方針。管理設定の guardian_policy_config が優先される。空の値は無視される |
auto_review.extra_policy | 文字列 | 自動レビュー用の追加のローカル方針。主たる方針とあわせて使われる。管理設定の guardian_extra_policy が優先される。空の値は無視される |
方針は Markdown の文章で書きます。設定キーの羅列ではなく、レビュアーに渡す指示書だと考えてください。
auto_review.policy = """
## レビュー方針
- 公開 API を変更する差分では、後方互換性の有無を必ず述べる
- テストのない振る舞いの変更は指摘する
- 生成物(dist/、*.lock)の差分には触れない
"""
auto_review.extra_policy = """
- このリポジトリでは例外を握りつぶさない。握りつぶしは必ず指摘する
"""
用語解説
ローカル設定と管理設定: auto_review.* は自分の config.toml に書くローカルな設定です。guardian_policy_config と guardian_extra_policy は管理設定側のキーで、リファレンスには「管理側が優先される」と書かれています。組織で方針を統一したい場合は管理設定に置くと、各自のローカル設定で上書きされません。
空文字列は無視されるため、「空にして方針を無効化する」という使い方はできません。方針を外したいときはキーごと消します。
config.toml 全体の構造とプロファイルの切り替えは config.toml でモデル・推論の深さ・プロファイルを切り替える にまとめています。
プロジェクト外でセッションを始める
リリースノートには「ポリシーが許せばワークスペースの既定でセッションを開始でき、再開時には保存された権限を復元する」とあります。リポジトリの外で Codex を起動したときの挙動が変わる変更です。
関連して、設定リファレンスには名前付きプロファイルごとのワークスペースルートを定義するキーがあります。
| キー | 型 | 説明(リファレンスの記載) |
|---|---|---|
permissions.<名前>.workspace_roots | テーブル | そのプロファイルが定義するワークスペースルート。セッション実行時のワークスペースルートとあわせて :workspace_roots のファイルシステムルールを受け取る |
permissions.<名前>.workspace_roots.<パス> | 真偽値 | true でそのパスをプロファイルのワークスペースルートに含める。false のエントリは無効のまま |
permissions.<名前>.description | 文字列 | そのプロファイルの説明。extends で親の説明は継承されない |
「ワークスペースの既定」のキーは確認できなかった
リリースノートがいう「workspace defaults」が、上の permissions.<名前>.workspace_roots を指すのか、別の仕組みなのかは 2026 年 10 月 5 日時点の設定リファレンスでは確認できませんでした。プロジェクト外のセッションで書き込み先を明示したい場合は、確認できている workspace_roots 系のキーから試してください。書き込み範囲の考え方は Codex の writable_roots で書き込み先を広げる を参照してください。
Windows とそのほかの修正
Bug Fixes は実行環境に関するものが中心で、先週の v0.158 から続く Windows の修正が目立ちます。
- Windows のサンドボックスの PowerShell フォールバックと長いパスの権限修復、バックグラウンドヘルパーが出す不要なコンソールウィンドウの抑制(#49019、#49058、#49098、#49164、#49386)
- 再接続後、未送信のキュー済みメッセージが、不確かな送信の解決後に重複なく再開される(#49105)
- TUI がサーバーのプロバイダ、推論サマリー、冗長度の設定を保持し、resume と fork の履歴に正しいセッションを表示する(#49144、#49161、#49171)
- 起動中の環境をサブエージェントが保持し、設定または準備の失敗を受け取る(#49075)
- 接続設定とログ記録での SQLite の停止を防ぎ、初期化エラーをタイムアウトとして隠さず表に出す(#49032、#49102)
- 明示したプロバイダのモデルカタログに、非対応のバンドルモデルが混ざったり、更新失敗後に古いエントリが再利用されたりしなくなった(#49135)
承認とサンドボックスの組み合わせは Codex の承認モードとサンドボックスを使い分ける、v0.158 からの流れは Codex CLI v0.158 の変更点 にまとめています。
まとめ
- v0.160.0 の新機能は 4 件。設定で制御できるのは自動レビュー(Guardian)だけ
- 方針は
auto_review.policyに Markdown で書き、補足はauto_review.extra_policy - 管理設定の
guardian_policy_configとguardian_extra_policyがローカル設定より優先される - 空文字列は無視されるため、方針を外すときはキーごと消す
- 「ワークスペースの既定」と TUI のコピー設定のキーは、2026 年 10 月 5 日時点の設定リファレンスでは確認できなかった
よくある質問
- v0.160 の目玉は何ですか?
- オプトインの Guardian レビューの拡張です。以前のユーザー指示の取得と、エージェント引き継ぎの文脈の取り込みに対応しました。
- 自動レビューの方針はどこに書きますか?
- config.toml の auto_review.policy に Markdown で書きます。補足は auto_review.extra_policy です。どちらも管理設定の guardian_policy_config と guardian_extra_policy が優先されます。
- プロジェクト外でも Codex を使えますか?
- リリースノートによると、ポリシーが許せばワークスペースの既定で開始でき、再開時には保存された権限が復元されます。ただし「ワークスペースの既定」を決めるキーは設定リファレンスで確認できませんでした。
- TUI のコピー設定はどこで変えますか?
- v0.158 で選択時コピーと右クリック貼り付けの設定が追加されたとリリースノートにありますが、2026 年 10 月 5 日時点の設定リファレンスに該当するキーの記載はありません。
参考にした一次情報
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