Codex CLI v0.167 で追加された codex agents と自動圧縮の修正

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v0.167.0 は agent command center を開く codex agents 周りを強化し、自動コンテキスト圧縮のトークン計算を修正しました。リリースノートと公式ドキュメントが食い違う --no-daemon の扱いも整理します。

検証日 2026年11月9日 検証バージョン Codex CLI v0.167.0 仕様変更が早い分野です。最新の公式ドキュメントも併せてご確認ください。 記事の作り方と検証手順
目次
  1. codex agents で agent command center を開く
  2. 自動コンテキスト圧縮が失敗レスポンス分も数える
  3. Vertex AI とシステムプロキシは設定リファレンスに未反映
  4. そのほかの修正
  5. まとめ

Codex CLI の v0.167.0 は、新機能 6 件・修正 6 件・ドキュメント 2 件・雑務 2 件のリリースです。日常の作業に効くのは agent command center まわりの強化と、自動コンテキスト圧縮のトークン計算の修正の 2 つです。

ただしこのリリースには、リリースノートと公式ドキュメントが正面から食い違っている箇所があります。先にそこを押さえておくと、コマンドが動かないときに迷いません。

KEY POINT

この記事で分かること

  • codex agents が開く agent command center と、--no-daemon を付けてよいのかどうか
  • 自動コンテキスト圧縮が何を数えるようになったのか、しきい値をどこで変えるのか
  • Vertex AI 設定とシステムプロキシの追加分が、まだ設定リファレンスに載っていないこと

codex agents で agent command center を開く

リリースノートの 1 件目は「Open the agent command center with codex agents --no-daemon. The command center and session picker now mark unread results」です。共有サーバー上のチャットを一覧する画面に、未読のマークが付くようになりました。

codex agents 自体は公式ドキュメントに記載があり、成熟度は Stable です。説明は「Open the agent command center on a shared local or remote server」で、専用の節では「Open the command center to browse chats and switch between agents on a shared server」と書かれています。

項目内容
--remote <URL>リモートのサーバーに接続する
--cd <DIR>リモートで新しく作るタスクの作業ディレクトリを指定する
--remote-auth-token-envグローバルフラグ。--remote と併用する前提で記載されている

同じ画面は TUI の中から /agents でも開けます。スラッシュコマンドの表では「Open the agent command center.」「Browse chats and switch between agents on the connected server.」と説明されています。アクティブなサブエージェントのスレッドを切り替える /subagents も別に用意されています。

--no-daemon は codex agents と併用できないと書かれている

2026 年 11 月 9 日時点の公式ドキュメントは、codex agents の節に「codex agents doesn't support --no-daemon」と明記しています。グローバルフラグ --no-daemon(「Run the interactive CLI without the shared background server.」)の側にも「Can't be combined with --remote or codex agents」と書かれています。一方 v0.167.0 のリリースノートは codex agents --no-daemon という書き方をしています。どちらが現在の実装かは確認できませんでした。 まずはフラグなしの codex agents で試し、エラーになったときだけフラグの有無を疑ってください。

自動コンテキスト圧縮が失敗レスポンス分も数える

修正の中で影響範囲が広いのは「Automatic context compaction now accounts for retained output from failed responses and responses with missing token usage data」です。失敗したレスポンスの残存出力と、トークン使用量が取れなかったレスポンスを、圧縮の判断に含めるようになりました。

これまでは、失敗したレスポンスの分が数えられず、実際の消費よりも少ないトークン数で判断していたことになります。長いセッションで「圧縮が走らないまま文脈を使い切る」挙動につながる種類のずれです。

しきい値は config.toml で変えられます。公式ドキュメントで確認できたキーは次の 4 つです。

# 自動圧縮が走るトークン数のしきい値
model_auto_compact_token_limit = 300000

# しきい値の数え方。total は有効なコンテキスト全体、
# body_after_prefix は引き継いだ圧縮ウィンドウより後の増加分だけを数える
model_auto_compact_token_limit_scope = "total"

# ターン終了時の圧縮。使用可能なコンテキストの何パーセントで圧縮するか
model_post_turn_compact_threshold_percent = 85

# 圧縮に使うプロンプトの差し替え
compact_prompt = "Summarize the work so far, keeping file paths and decisions."
キー値説明
model_auto_compact_token_limit数値自動圧縮が走るトークン数。未設定ならモデルの既定値
model_auto_compact_token_limit_scopetotal / body_after_prefix既定は total。有効なコンテキスト全体を数える
model_post_turn_compact_threshold_percent0〜100 の整数省略か 0 でターン終了時の圧縮を無効化。通常の自動圧縮の上限は残る
compact_prompt文字列圧縮プロンプトをインラインで差し替える

手動で圧縮したいときは /compact です。ドキュメントの説明は「Summarize the visible chat to free tokens.」で、使いどころは「Use after long runs so Codex retains key points without blowing the context window.」とされています。config.toml のキー全般は Codex の config.toml の書き方と主要な設定キー にまとめてあります。

Vertex AI とシステムプロキシは設定リファレンスに未反映

リリースノートには、設定に関わる追加が 2 件あります。どちらも設定リファレンス側には反映されていませんでした。

1 件目は「Find API key and cloud provider options under "Sign in another way." Enable gcp_setup_wizard to set up Google Cloud Vertex AI with Application Default Credentials or a credential file」です。gcp_setup_wizard というキーは、2026 年 11 月 9 日時点の設定リファレンスでは確認できませんでした。 ドキュメントに載っている Vertex AI 向けのキーは次の 4 つです。

キー説明
model_providers.gcp.project_idVertex AI エンドポイント用の GCP プロジェクト ID。GOOGLE_CLOUD_PROJECT より優先される
model_providers.gcp.locationVertex AI エンドポイントのロケーション。GOOGLE_CLOUD_LOCATION より優先され、既定は global
model_providers.gcp.credential_fileApplication Default Credentials ファイルの絶対パス。プロバイダーの認証コマンドに限り GOOGLE_APPLICATION_CREDENTIALS を上書きする
model_providers.gcp.base_url組み込みの Vertex AI エンドポイントを差し替える。未指定ならプロジェクト ID とロケーションから組み立てられる

2 件目は「Opt into macOS or Windows system proxy settings from /experimental」です。/experimental 自体は「Toggle experimental features.」「Enable options such as Network proxy or Prevent sleep while running.」としてドキュメントにあり、対応する設定キー features.network_proxy(「Start the network proxy for sandboxed commands (experimental; off by default).」)も記載されています。ただし OS のシステムプロキシ設定を読む挙動や、HTTP_PROXY などの環境変数の扱いは、この 2 ページでは確認できませんでした。 環境変数の挙動は別ページ(Environment Variables)に分かれているため、設定前にそちらを確認してください。

そのほかの修正

残りの修正は、どれも「取りこぼしていた状態を保つ」方向の変更です。

  • モデルプロバイダーを切り替えても保存済みのチャットが見えたままになる。再開できないチャットでも、トランスクリプトを読んで続きのプロンプトを用意できる
  • Ctrl+L でターミナルの表示だけを消し、それ以前のメッセージは Ctrl+T から参照できる。ドキュメント側で確認できたのは「Ctrl+L only clears the terminal view and keeps the current chat.」までで、Ctrl+T の記載は確認できませんでした
  • 先頭の ! が露出するような削除をしても、チャットモードの通常の下書きとして扱われる
  • ネットワークの承認プロンプトが、対応するリクエストの終了時に閉じる。同じエンドポイントへの同時リクエストは 1 件ずつ確認される
  • 長い realtime V3 の会話で、完了した音声がトランスクリプトの伸びに合わせてチャット履歴に保存される

ドキュメントの追加分として、app-server の README が [permissions.network] 配下の managed network constraints と、人間の再承認を要する prompt-user のコマンドルールを扱うようになりました。なお設定リファレンス側に [permissions.network] という名前の節はなく、名前付きプロファイルの [permissions.<name>] とその下の network.* キーという形で記載されています。承認とサンドボックスの関係は Codex の approval_policy と sandbox_mode の組み合わせ に整理してあります。前バージョンの変更点は Codex CLI v0.166 で追加された codex queue --resume と codex doctor --network-only を参照してください。

まとめ

  • v0.167.0 の目玉は agent command center の未読表示と、バックエンド切り替え時の下書き保持
  • codex agents は Stable のコマンドだが、公式ドキュメントは --no-daemon との併用を否定している。リリースノートとは食い違っており、どちらが実装かは確認できなかった
  • 自動コンテキスト圧縮が、失敗レスポンスの残存出力とトークン使用量不明のレスポンスを数えるようになった
  • 圧縮のしきい値は model_auto_compact_token_limit と model_auto_compact_token_limit_scope で調整する
  • gcp_setup_wizard とシステムプロキシの設定は、確認した 2 ページの設定リファレンスには載っていない

よくある質問

codex agents は何をするコマンドですか?
公式ドキュメントでは「Open the agent command center on a shared local or remote server」と説明されています。共有サーバー上のチャットを一覧し、エージェントを切り替えるための画面を開きます。
codex agents --no-daemon は使えますか?
2026 年 11 月 9 日時点の公式ドキュメントは「codex agents doesn't support --no-daemon」と明記しています。v0.167.0 のリリースノートはこのフラグ付きの書き方をしており、両者が食い違っています。
自動コンテキスト圧縮のしきい値はどこで変えますか?
config.toml の model_auto_compact_token_limit で指定します。数え方は model_auto_compact_token_limit_scope で total か body_after_prefix を選べます。

参考にした一次情報

この記事は公式ドキュメントを基に AI が下書きを作成し、運営者が内容を確認して公開しています。誤りを見つけた場合は お問い合わせからお知らせください。