今週の Claude Code・Codex・Gemini CLI 変更点まとめ(2026年10月11日週)

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Claude Haiku 5.5 が API の既定 Haiku になり、Codex の既定モデルは GPT-6.1 Sol に変わりました。Claude Code 2.1.289〜2.1.296 の権限バイパス修正とフックの onFailure、Codex 0.161〜0.162 の変更をまとめます。

検証日 2026年10月11日 仕様変更が早い分野です。最新の公式ドキュメントも併せてご確認ください。 記事の作り方と検証手順
目次
  1. Claude Code
    1. Claude Haiku 5.5 が追加された(2.1.293)
    2. 権限ルールの取りこぼしが複数修正された(2.1.289・2.1.292)
    3. フック失敗時に処理を止める onFailure が追加された(2.1.295)
    4. サブエージェントまわりの新しい設定(2.1.290・2.1.292・2.1.296)
  2. Codex
    1. 既定モデルが GPT-6.1 Sol になった(0.161.0)
    2. Daybreak が明示的な opt-in になった(0.161.0)
    3. worktree ツールと TUI の改善(0.162.0)
    4. サンドボックスの修正(0.161.0・0.162.0)
  3. Gemini CLI
  4. 今すぐ確認したいこと
  5. まとめ

今週いちばん影響が大きいのは Claude Haiku 5.5 の追加です。Anthropic API の既定 Haiku モデルになり、コンテキストは 100 万トークン、短いプロンプトの料金は Haiku 4.5 の 10 分の 1 になりました。Codex 側では 既定モデルが GPT-6.1 Sol に変わっています。

あわせて Claude Code には、権限ルールが取りこぼされていた不具合の修正が複数入りました。サンドボックスやフックに権限の判断を任せている場合は、早めに当てたほうがよい内容です。

KEY POINT

今週の要点

  • Claude Haiku 5.5 が API の既定 Haiku になった(1M コンテキスト、$0.10 / $0.50)
  • Claude Code で Bash の deny・ask ルールの取りこぼしと、UNC パス読み取りの権限バイパスが修正された
  • Codex の既定モデルが GPT-6.1 Sol になり、Daybreak は明示的な opt-in になった

Claude Code

Claude Haiku 5.5 が追加された(2.1.293)

claude-haiku-5-5 が追加され、Anthropic API の既定 Haiku モデルになりました。CHANGELOG の記述は「1M context, $0.10/$0.50 per Mtok ($0.50/$2.50 for prompts over 100K)」で、2026 年 10 月 11 日に取得した公式料金表も同じ区分です。

モデル入力(100 万トークン)出力(100 万トークン)
Claude Haiku 5.5(10 万トークン以下)$0.10$0.50
Claude Haiku 5.5(10 万トークン超)$0.50$2.50
Claude Haiku 4.5$1$5

短いプロンプトなら Haiku 4.5 の 10 分の 1 ですが、10 万トークンを超えると単価が 5 倍になります。

権限ルールの取りこぼしが複数修正された(2.1.289・2.1.292)

設定で止めていたつもりの操作が通ってしまう類の修正が、今週まとまって入りました。

  • サンドボックスがコマンドを自動許可する状況で、TZ="$HOME" rm -rf build のように環境変数の前置きがある Bash コマンドが deny・ask ルールに一致していなかった。裸の変数代入が前にある場合も同様
  • Read の deny ルールが、シンボリックリンク経由で @ 参照・IDE 選択されたファイルに適用されていなかった
  • Security: PreToolUse フックの承認と auto モードが、ネットワーク(UNC)パスからのファイル読み取りで権限プロンプトを飛ばしていた
  • ノートブックや PDF の読み取りが、読み取り中のリンク差し替えで承認範囲外のファイルを返せた(macOS・Windows)

deny ルールの設計は settings.json で permissions を設計する にまとめていますが、ルールを書いてあること自体が保証にはならない、という例が並んだ週でもあります。

フック失敗時に処理を止める onFailure が追加された(2.1.295)

コマンドフックと HTTP フックに onFailure: "block" が追加されました。フックが起動できない、タイムアウトする、想定外の終了コードで終わる、といった場合に、処理を通すのではなくブロックします。

{
  "hooks": {
    "PreToolUse": [
      {
        "matcher": "Bash",
        "hooks": [
          { "type": "command", "command": "bash .claude/hooks/check.sh", "onFailure": "block" }
        ]
      }
    ]
  }
}

フックを強制の仕組みとして使っている場合、これまではフック自体が壊れると素通りしていました。2.1.294 では、指示文として書いた prompt フックや agent フックが止めるべきものを通してしまう不具合も修正されています。

サブエージェントまわりの新しい設定(2.1.290・2.1.292・2.1.296)

追加されたもの内容
Agent ツールの effortサブエージェントを指定した effort レベルで動かせる
サブエージェント frontmatter の autoCompactWindowメインの会話より早く自動コンパクトさせられる(--agents 定義でも可)
CLAUDE_CODE_WORKFLOW_SUBAGENT_MODELワークフローエージェントだけを 1 つのモデルで動かす
Read ツールの allow_large通常のサイズ上限を超えるテキストファイルを 1 回で読める

詳細は サブエージェントの作り方 を参照してください。529(過負荷)の再試行バックオフを延ばす CLAUDE_CODE_OVERLOADED_RETRY_BASE_DELAY_MS と ..._MAX_DELAY_MS も追加されています。

また 2.1.290 では、WebFetch がページ本文の 10 万文字以降を黙って捨てていた不具合が修正され、読めなかった分量を伝えて offset で続きを読めるようになりました。

Codex

既定モデルが GPT-6.1 Sol になった(0.161.0)

リリースノートの記述は「GPT-6.1 Sol is now the default model in the bundled and Amazon Bedrock catalogs」です。既定と明記されているのは同梱のカタログと Amazon Bedrock のカタログで、それ以外の環境については書かれていません。あわせて /mcp login <name> でセッション中に MCP サーバーへサインインできるようになりました。

Daybreak が明示的な opt-in になった(0.161.0)

daybreak=true だけでは有効になりません。--enable cli_daybreak または features.cli_daybreak=true が必要です。既定では操作系とインジケータが隠れ、/daybreak も使えません(保存済みの設定自体は残ります)。config.toml の書き方は Codex の config.toml でできる設定 にあります。

worktree ツールと TUI の改善(0.162.0)

worktrees 機能を有効にしていると、信頼済みのローカルプロジェクトで管理対象の Git worktree を作成・一覧表示するツールが使えます。apply_patch は既存の CRLF 改行をオプトインなしで保持するようになりました。TUI では /copy でのトランスクリプトのコピーと tui.mouse_scroll_speed が追加されています。

サンドボックスの修正(0.161.0・0.162.0)

承認済みのファイルシステムのエスカレーションが、拒否された読み取りとネットワーク制限を保ったまま、より広い書き込みを許可できるようになりました。バックグラウンドタスクは発生元のターンの権限を保持します。0.162.0 では、拒否ファイルが複数あるときの Linux サンドボックスの起動失敗と、ripgrep の設定が deny-glob のマスクを弱めてしまう問題が修正されています。

Gemini CLI

v0.63.0 は 15 件すべてが修正で、新機能も新しい設定キーもありません。影響が大きいのは、diff の cannot spawn : No such file or directory の原因(Git の diff.external を空文字で上書きしていた)の削除と、tools.truncateToolOutputThreshold を負の値にすると出力が約 2 倍に膨らんでいた不具合の修正です。詳細は Gemini CLI v0.63 の変更点 に書いています。

今すぐ確認したいこと

  1. Claude Code を 2.1.296 以降に上げる。今週の権限バイパス修正はすべてこの範囲に入っています
  2. サンドボックスの自動許可下で Bash の deny・ask ルールに頼っているなら、環境変数の前置きがあるコマンドで意図どおり止まるか試す
  3. フックを強制の仕組みとして使っているなら onFailure: "block" を足す
  4. Haiku のモデル ID を claude-haiku-5-5 に見直す(10 万トークン超で単価が 5 倍)
  5. Codex で Daybreak を使っていたなら --enable cli_daybreak または features.cli_daybreak=true に書き換える

まとめ

  • Claude Haiku 5.5 が API の既定 Haiku になった。1M コンテキストで、10 万トークン以下なら $0.10 / $0.50
  • Claude Code 2.1.289〜2.1.292 に権限ルールの取りこぼしの修正が集中。UNC パス読み取りの件は Security 扱い
  • onFailure: "block" で、フックが壊れたときに処理を止められるようになった
  • Codex の既定モデルは同梱・Bedrock のカタログで GPT-6.1 Sol に。Daybreak は cli_daybreak での opt-in が必要
  • Gemini CLI v0.63.0 は修正のみ

よくある質問

Claude Haiku 5.5 の料金はいくらですか?
2026 年 10 月 11 日取得の公式料金表では、10 万トークン以下のプロンプトが入力 $0.10 / 出力 $0.50(100 万トークンあたり)、10 万トークンを超えると入力 $0.50 / 出力 $2.50 です。Haiku 4.5 は $1 / $5 でした。
今週のうち、設定を見直すべき変更はどれですか?
Claude Code では、サンドボックスの自動許可下で Bash の deny・ask ルールが取りこぼされていた不具合の修正と、フック失敗時に処理を止める onFailure: "block" の追加です。Codex では Daybreak の有効化が明示的な opt-in に変わりました。
Codex の既定モデルはどこでも GPT-6.1 Sol になりましたか?
リリースノートが既定になったと書いているのは、同梱のカタログと Amazon Bedrock のカタログです。それ以外の環境でも既定になるかは明記されていません。

参考にした一次情報

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