今週の Claude Code・Codex・Gemini CLI 変更点まとめ(2026年11月1日週)
Opus 4.8 の fast モードが 11 月 30 日に削除されます。アイドル時の自動コンパクトが VS Code とデスクトップにも入り、claude_code.safety_event は追加の 1 週間後に送信が止まりました。
目次
今週は 期限のある変更があります。Opus 4.8 の fast モードが 2026 年 10 月 30 日付で非推奨になり、2026 年 11 月 30 日に削除されます。CHANGELOG は、削除後は fast モードのリクエストがエラーになり、通常の Opus 4.8 にフォールバックもしないと書いています。
機能面では、アイドル時の自動コンパクトが VS Code とデスクトップアプリにも広がりました。2 週間前にターミナル限定で入った機能です。
KEY POINT
今週の要点
- Opus 4.8 の fast モードが 11 月 30 日に削除される。速度を保つなら Opus 5.5 へ
- アイドル時の自動コンパクトが VS Code とデスクトップの Code タブに追加された
permissions.blockWritesOutsideWorkingDirectoriesが追加された
Claude Code
今週は 2.1.311、2.1.312、2.1.314、2.1.316 の 4 リリースです。
期限つきの非推奨(2.1.316)
CHANGELOG の記述は「Deprecated fast mode for Opus 4.8 as of October 30, 2026; it will be removed on November 30, 2026. After removal, fast mode requests on Opus 4.8 return an error and do not fall back to standard Opus 4.8. Migrate to Opus 5.5 to keep the speedup」です。
fast モードを前提にしたスクリプトや設定があるなら、11 月中に Opus 5.5 へ移してください。削除後は黙って遅くなるのではなく、エラーになります。
書き込みを作業ディレクトリ内に閉じる設定(2.1.314)
| 設定 | 内容 |
|---|---|
permissions.blockWritesOutsideWorkingDirectories | Write・Edit・NotebookEdit が、すべての権限モードで作業ディレクトリ外のパスを拒否する |
読み取り側の permissions.blockReadsOutsideWorkingDirectories と対になる設定です。両方を有効にすると、ファイル操作の範囲をモードに依存せず固定できます。
アイドル時の自動コンパクトが広がった(2.1.314)
「Added idle compaction to VS Code and Claude Desktop's Code tab: a 200K+ token conversation left idle is summarized, and the summary is used on your next message if the prompt cache has expired」とあります。
2.1.299 でターミナルに入った機能が、2 週間で VS Code とデスクトップの Code タブにも来ました。条件と停止方法は auto-compact が走る位置を /autocompact と環境変数で変える方法 にまとめてあります。
新しい環境変数(2.1.316)
| 環境変数 | 内容 |
|---|---|
CLAUDE_CODE_DISABLE_ULTRATHINK | ultrathink キーワードを無効にする |
CLAUDE_CODE_SUBAGENT_EFFORT | ほかに指定がないときサブエージェントが動く effort を決める。セッションの値を継承しなくなる |
計測と権限の変更(2.1.312・2.1.316)
claude_code.safety_event は 1 週間で送信が止まった
v2.1.307 で追加された claude_code.safety_event の OpenTelemetry イベントは、v2.1.312 で「Changed Claude Code to stop sending the claude_code.safety_event OpenTelemetry event」として送信が止まりました。先週のまとめで紹介した項目ですが、1 週間で入れ替わっています。このイベントを前提にダッシュボードを組んでいた場合は作り直しが必要です。
セキュリティでは、--restricted のセッションが、Read の allow ルールに覆われた作業ディレクトリ外のファイルをアップロードできていた問題が修正されました。あわせて Team と Enterprise のログインでは、Anthropic の API から取得したサーバー管理設定が承認プロンプトなしで適用され、検証できない保存済みのコピーは拒否されるようになりました。
見落としやすい修正
- 組織の管理者がモデルの effort に上限を設けている環境で、毎ターン「Invalid effort level」で失敗していた問題が修正されました。effort を下げて再試行し、どの段階を使うか表示します(2.1.314)
- 出力が非常に大きい
PreCompactフックがコンパクションを失敗・反復させる問題が修正され、各フックの出力は 10,000 文字で切られるようになりました(2.1.314) - 巨大な
CLAUDE.mdやルールファイルを、冒頭だけ見て上書きしてしまう問題が修正されました。Write は全体を読むか、その場で編集するよう促します(2.1.312) - 200K トークンを超えたリクエストで「Usage credits required for 1M context」と止まっていた標準コンテキストのセッションが、コンパクトして続行するようになりました(2.1.311)
SubagentStopフックが、サブエージェント 1 つにつき 1 分あたり 2 回ほど発火していた問題が修正されました(2.1.311)
Codex
v0.165.0 は Vertex AI プロバイダとメモリの既定有効化が入ったリリースで、Codex CLI v0.165 の変更点 にまとめてあります。
v0.166.0 の新機能は 6 件です。
| 追加 | 内容 |
|---|---|
codex queue --resume | メッセージをキューに入れたあと、読み込まれていないスレッドを再開する |
codex doctor --network-only | 設定・接続性・WebSocket の診断に絞って実行する |
| トランスクリプトの選択 | 単語・行・ページ単位の移動と検索、ショートカットの設定に対応 |
| GPT-6.1 Terra | 同梱・Vertex AI・Amazon Bedrock のモデルカタログに追加 |
| 安全性ブロックの説明 | TUI でブロックの理由を明確にし、より安全な代替プロンプトを選べるようにした |
修正では、スレッドの再開とフォークに関わる 2 件が目を引きます。承認済みの承認・権限設定が再開時とフォーク時に保持されるようになり、推論トークンの集計も再開とフォークをまたいで保持されて、早すぎるコンパクションを避けるようになりました。
Gemini CLI
v0.66.0 は 26 件すべてが修正とチョアで、新機能はありません。設定に関わるものを挙げます。
.envを読み込んだあとに設定のプレースホルダを解決するようになった- シェルと git の環境でユーザーレベルの
~/.gitconfigを保持するようになった getSafeGitEnvで対話的な資格情報と SSH のプロンプトを無効にした- MCP の OAuth フローで、オプトインの私設ネットワークのエンドポイントに対応した
keybindings.jsonのkeys配列に対応した
このほか、Gemini CLI が Gemini 4 向けに最適化されていないことを知らせるバナーが追加されました。前リリースの内容は Gemini CLI v0.65 で未信頼フォルダの設定が読み取り専用に強制 を参照してください。
今すぐ確認したいこと
- Opus 4.8 の fast モードを使っているなら、11 月 30 日までに Opus 5.5 へ移す
claude_code.safety_eventを使った計測があれば作り直す- アイドル時の自動コンパクトが VS Code とデスクトップでも走るようになった点を把握する
- 書き込み範囲を固定したいなら
permissions.blockWritesOutsideWorkingDirectoriesを設定する
まとめ
- Opus 4.8 の fast モードは 2026 年 11 月 30 日に削除され、エラーになる。フォールバックはない
- アイドル時の自動コンパクトが VS Code とデスクトップアプリの Code タブに追加された
permissions.blockWritesOutsideWorkingDirectoriesで書き込みを作業ディレクトリ内に閉じられるclaude_code.safety_eventは追加の 1 週間後に送信が止まった- Codex 0.166.0 は
codex queue --resumeとcodex doctor --network-onlyを追加した
よくある質問
- Opus 4.8 の fast モードはいつまで使えますか?
- CHANGELOG は 2026 年 10 月 30 日付で非推奨になり、2026 年 11 月 30 日に削除されると書いています。削除後は fast モードのリクエストがエラーになり、通常の Opus 4.8 にフォールバックもしません。
- アイドル時の自動コンパクトはターミナル以外でも効きますか?
- v2.1.314 で VS Code とデスクトップアプリの Code タブにも追加されました。それ以前は対話的なターミナルセッションだけが対象でした。
- claude_code.safety_event はまだ使えますか?
- 使えません。v2.1.307 で追加されましたが、v2.1.312 で送信が止まりました。1 週間で入れ替わっています。
参考にした一次情報
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