今週の Claude Code・Codex・Gemini CLI 変更点まとめ(2026年10月18日週)

全般 公開:

Claude Code にアイドル時の自動コンパクトが入り、Codex は Daybreak が既定で有効に戻りました。2.1.299〜2.1.302 の新しい環境変数と、Codex 0.163.0 の /config とネットワークプロキシの修正をまとめます。

検証日 2026年10月18日 仕様変更が早い分野です。最新の公式ドキュメントも併せてご確認ください。 記事の作り方と検証手順
目次
  1. Claude Code
    1. アイドル時の自動コンパクトが入った(2.1.299・2.1.302)
    2. 新しい環境変数(2.1.299・2.1.301・2.1.302)
    3. セキュリティまわりの修正(2.1.301・2.1.302)
    4. 計測まわり
  2. Codex
    1. Daybreak が既定で有効に戻った(0.163.0)
    2. /config と対話の改善(0.163.0)
    3. ネットワークとサンドボックス(0.163.0)
  3. Gemini CLI
  4. 今すぐ確認したいこと
  5. まとめ

今週いちばん影響が大きいのは、Claude Code の アイドル時の自動コンパクトです。長い会話を放置すると、こちらが何もしなくても要約が走るようになりました。

Codex 側では Daybreak が既定で有効に戻りました。5 日前の v0.161.0 で明示的な opt-in が必要になったばかりの設定で、短い間に 2 回変わっています。

KEY POINT

今週の要点

  • Claude Code がアイドル時に自動コンパクトするようになった(idleCompaction で停止)
  • Codex 0.163.0 で Daybreak が対象アカウントの既定に戻った
  • Claude Code に CLAUDE_CODE_DISABLE_FILE_MENTIONS と CLAUDE_CODE_AUTO_MODE_MODEL が追加された

Claude Code

今週は 2.1.299 から 2.1.302 までの 4 リリースです。

アイドル時の自動コンパクトが入った(2.1.299・2.1.302)

CHANGELOG の記述は「Added idle compaction in the terminal: a 200K+ token conversation left idle for about 54 minutes is compacted before its one-hour prompt cache expires, so your next message doesn't reprocess it all」です。

20 万トークンを超える会話を 54 分ほど放置すると、1 時間のプロンプトキャッシュが切れる前に要約されます。狙いはコストで、放置後の最初のメッセージで全文を再処理せずに済みます。プロンプトキャッシュのドキュメントにも、アイドル時にコンパクトしうることと idleCompaction で止められることが書かれています。

設定内容
"idleCompaction": falseアイドル時の自動コンパクトを止める(v2.1.290 以降)
CLAUDE_CODE_IDLE_COMPACT_MIN_TOKENS20 万トークンのしきい値を変える(v2.1.290 以降)
/config の Idle compaction 行オン・オフを切り替える(v2.1.302 で追加)

コンパクトで何が消えるかを踏まえて判断する

コンパクトは会話層を要約に置き換えます。CLAUDE.md 自体はディスクから読み直されますが、CLAUDE.md の指示に従って読んだファイルの中身は要約に畳まれます。この違いは コンテキスト管理と /compact・/clear の使い分け にまとめてあります。自動で走ってほしくない作業の進め方なら、切っておくほうが安全です。

新しい環境変数(2.1.299・2.1.301・2.1.302)

環境変数内容
CLAUDE_CODE_DISABLE_FILE_MENTIONS@ のファイル参照で、中身ではなくパスを渡す。Claude は自分のファイルツールで読む
CLAUDE_CODE_AUTO_MODE_MODELクライアント側の auto モード分類器が使うモデルを選ぶ。サーバー側の auto モードには影響しない
CLAUDE_CODE_RETRY_WATCHDOG_MAX_USAGE_LIMIT_WAIT_MS無人の再試行モードで、リセットが遠すぎる利用上限では待たずに終える

CLAUDE_CODE_DISABLE_FILE_MENTIONS は、大きなファイルを @ で渡したときにコンテキストを一気に埋めるのを避けたい場合に効きます。

セキュリティまわりの修正(2.1.301・2.1.302)

  • Read ツールが、どんなサイズの画像ファイルでも、あるいは画像のような名前のパイプやデバイスでも、まるごとメモリに読み込んでいた不具合が修正されました。128 MB を超える画像ソースは拒否されます
  • WorktreeCreate フックが作った worktree を、push していないコミットを含むかもしれない状態で、終了時に確認なしで削除していた不具合が修正されました

計測まわり

OpenTelemetry の api_request イベントにキャッシュ書き込みをライフタイム別に分ける cache_creation_5m_tokens と cache_creation_1h_tokens が追加されました。tool_decision イベントには classifier_verdict、permission_mode、classifier_category が追加され、auto モードの分類器による判断と権限ルールによる判断を区別できます。

Codex

Daybreak が既定で有効に戻った(0.163.0)

リリースノートの記述は「Daybreak is enabled by default for eligible accounts」です。v0.161.0 では「--enable cli_daybreak または features.cli_daybreak=true が必要で、daybreak=true だけでは不十分」とされていました(Codex CLI v0.161 と v0.162 の変更点)。5 日で逆方向に変わっているため、この設定は固定されたものとして扱わないほうがよさそうです。

/config と対話の改善(0.163.0)

  • /config: カテゴリをまたいで設定を検索し、対応しているものはその場で変更でき、再起動が必要な変更はそれと分かるようになりました
  • 応答中の追加指示: Codex が応答している最中にフォローアップを送って軌道修正できます。ターンを中断すると、動作中の Code Mode のセルと入れ子のツール呼び出しも止まります
  • /keymap のリーダーキー: 既定は Ctrl+X。音声のミュートは F9 に移りました
  • 読み取り専用ツールの並列実行: スキル、メモリ、会話履歴の参照など、互いに独立した読み取りを並列で実行します

ネットワークとサンドボックス(0.163.0)

ネットワークプロキシに 3 つの修正が入りました。DNS 参照の前に権限を確認する、重複した Host ヘッダーを拒否する、資格情報のエイリアスが検査フックを迂回するのを防ぐ、の 3 点です。保存したスレッドを再開したときに、権限とネットワークの承認が復元されるようにもなりました。

運用に関わる変更として、Codex はパッチを当てた zsh を同梱しなくなり、標準のシェル実行系を使うようになりました。引退したシェル関連のフラグを使っている設定には移行の通知が出ます。

Gemini CLI

v0.64.0 も全件が修正です。目を引くのは、コード中の @ で CPU がハングして引用符が飲まれる不具合、ファイルツールの操作を直列化して書き込みを atomic にした修正、状態の保存を atomic にして破損時にバックアップから復旧する修正です。Windows では ConPTY が IME のカーソル位置を転送するようになりました。

今すぐ確認したいこと

  1. アイドル時の自動コンパクトを把握する。意図せず要約されたくないなら /config か "idleCompaction": false で切る
  2. Codex で Daybreak を明示的に無効化していたなら、既定が変わったので現在の状態を確認する
  3. Read ツールの画像の件が気になるなら Claude Code を 2.1.302 以降に上げる
  4. Codex のサンドボックスでネットワークを絞っているなら、DNS 参照前の権限確認が入った 0.163.0 に上げる

まとめ

  • Claude Code がアイドル時に自動コンパクトするようになった。20 万トークン超を 54 分放置すると走る
  • 止めるのは "idleCompaction": false、しきい値は CLAUDE_CODE_IDLE_COMPACT_MIN_TOKENS、切り替えは /config
  • CLAUDE_CODE_DISABLE_FILE_MENTIONS で @ 参照を中身ではなくパスにできる
  • Codex 0.163.0 で Daybreak が対象アカウントの既定に戻った。5 日で 2 回変わっている
  • Gemini CLI v0.64.0 は修正のみ

よくある質問

アイドル時の自動コンパクトを止めるには?
settings.json の idleCompaction を false にするか、v2.1.302 以降なら /config の Idle compaction 行から切り替えます。しきい値は CLAUDE_CODE_IDLE_COMPACT_MIN_TOKENS で変えられます。
Codex の Daybreak はまた設定が変わったのですか?
変わりました。v0.161.0 で cli_daybreak の明示的な opt-in が必要になりましたが、v0.163.0 のリリースノートは「Daybreak is enabled by default for eligible accounts」と書いています。対象アカウントでは既定で有効です。
今週のうち設定を見直すべき変更はどれですか?
アイドル時の自動コンパクトです。放置した長い会話が自分の操作なしに要約されるため、意図しないなら切っておきます。Codex では Daybreak の有効化条件が変わっています。

参考にした一次情報

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