Gemini CLI v0.62 の変更点:gemini-3.8-flash と gemini-3.5-flash-lite が追加
Gemini CLI v0.62.0 で追加された gemini-3.8-flash と gemini-3.5-flash-lite、settings.json の model.name での指定方法、OAuth のリフレッシュトークン保持の修正、Windows のシェル実行まわりの修正をまとめます。
Gemini CLI の v0.62.0 は、修正が大半を占めるなかに モデルの追加が 1 件 含まれるリリースです。
結論として、注目すべきは gemini-3.8-flash と gemini-3.5-flash-lite の追加です。あわせて、OAuth のリフレッシュトークンを保持する修正と、Windows のシェル実行まわりの修正が入っています。
なお v0.62.0 のリリースノートは PR のタイトルが並んだ一覧 で、各変更の説明文は付いていません。この記事では PR と公式の設定リファレンスで裏を取れた範囲だけを書き、取れなかったものはその旨を明記します。
KEY POINT
この記事で分かること
- 追加された 2 つのモデル ID と、どの層の最新版なのか
settings.jsonのmodel.nameでモデルを指定する書き方- OAuth・Windows・プロキシに入った修正
追加された 2 つのモデル
PR #29443 の内容は、次の 2 つをそれぞれの層の最新 GA として追加するものです。
| モデル ID | 層(tier) | 位置づけ |
|---|---|---|
gemini-3.8-flash | flash | Flash 層の最新 GA |
gemini-3.5-flash-lite | flash-lite | Flash Lite 層の最新 GA |
この PR では同時に、gemini-3.5-flash と gemini-3.1-flash-lite が base 層へ移され、新しい 2 つが「latest」として置かれています。つまり既存のモデル指定がそのまま消えるわけではなく、階層の中での位置が変わる形です。
2 つのモデル ID は、2026 年 10 月 1 日時点の公式設定リファレンスでも確認できました。modelConfigs の記述に、gemini-3.8-flash がエイリアスとして、gemini-3.5-flash-lite がモデル定義として載っています。
すぐ選べるかは認証方式による
PR の説明によると、新モデルへのアクセスは LATEST_FLASH_GA_LAUNCHED と LATEST_FLASH_LITE_GA_LAUNCHED という実験フラグで制御され、USE_GEMINI、USE_VERTEX_AI、GATEWAY といった実験対象外の認証方式では即時に使えるとされています。この制御の仕組みは公式ドキュメントでは確認できませんでした。選択肢に出てこない場合は、この段階的な公開が理由である可能性があります。
無料枠で使っている場合の上限は Gemini CLI の無料枠の上限 にまとめています。
settings.json でモデルを指定する
公式の設定リファレンスによると、会話に使うモデルは model.name で指定します。
{
"model": {
"name": "gemini-3.8-flash"
}
}
model オブジェクトには、ほかに次のキーが載っています。
| キー | 既定 | 説明(リファレンスの記載) |
|---|---|---|
model.name | 未設定 | 会話に使う Gemini モデル |
model.maxSessionTurns | -1 | セッションに保持するユーザー・モデル・ツールのターン数の上限。-1 は無制限 |
model.compressionThreshold | 0.5 | コンテキスト圧縮を起動するコンテキスト使用率(例: 0.2、0.3) |
設定ファイルは次の順で読み込まれます。後のものが前のものを上書きします。
- システム既定: Linux は
/etc/gemini-cli/system-defaults.json、Windows はC:\ProgramData\gemini-cli\system-defaults.json、macOS は/Library/Application Support/GeminiCli/system-defaults.json - ユーザー設定:
~/.gemini/settings.json - プロジェクト設定:
.gemini/settings.json - システム上書き:
/etc/gemini-cli/settings.json(OS ごとに相当するパス)
モデルを細かく調整したい場合は modelConfigs を使います。aliases は「モデル設定の名前付きプリセット」で、extends で他のエイリアスを継承できます。modelDefinitions には各モデルのメタデータが入り、tier(flash-lite / flash / pro / custom)、family(gemini-3 / gemini-2.5 / gemma-4 / auto)、isPreview、features といった項目があります。
プロジェクトごとの文脈ファイルの設定は Gemini CLI で GEMINI.md を設定する を参照してください。
認証とログイン保持の修正
リリースノートに含まれる認証関連の修正は 2 件です。
- 「リフレッシュ時に OAuth のリフレッシュトークンを保持し、資格情報の削除をべき等にする」(#29339)
- 「認証エラーのドキュメントリンクを有効なアンカーに更新し、フォールバックを追加」(#29377)
前者は、トークンの更新時にリフレッシュトークンが失われる経路を塞ぐ修正と読めます。v0.60.0 以降「サンドボックスでログイン情報が保持されない」という報告が出ていた時期と重なりますが、リリースノートには説明文がないため、その報告が解消したかどうかは確認できませんでした。毎回ログインし直している場合は、まず v0.62.0 に上げて様子を見る価値があります。
MCP では「MCP のツール呼び出しのタイトルを構造化されたシグネチャとして整形し、説明を分離する」(#29341)という変更が入りました。ツール呼び出しの表示が読みやすくなる種類の変更です。MCP サーバーの設定方法は Gemini CLI に MCP サーバーを設定する にまとめています。
Windows・プロキシ・そのほかの修正
残りの修正は、実行環境に関わるものが中心です。
| 対象 | 修正内容(PR タイトルの記載) |
|---|---|
| PTY | ファイルディスクリプタの後片付けと実行ライフサイクル管理の改善(#29340) |
| ConPTY(Windows) | プロセス終了ライフサイクルの同期と、PTY 出力の確定処理の強化(#29379) |
| ターミナル | ターミナルバッファのメモリ管理の改善と、Windows の診断パスの整形(#29380) |
| プロキシ | 環境のプロキシ解決のために proxy-agent の esbuild 相互運用を正規化(#29401) |
| VS Code 連携 | diff タブを閉じたときにターミナルのフォーカスを保持(#29378) |
| ACP モード | request_permission より前に tool_call の更新を送出(#29439) |
| UI | 枠線描画で負のレイアウト寸法を防ぐ(#29347) |
| ログ | リクエストのキャンセル時に未捕捉の AbortError のログを抑制(#29343) |
Windows でシェルコマンドの実行が不安定だった場合、PTY と ConPTY の 3 件が効く可能性があります。プロキシ環境で接続できなかった場合は #29401 が該当します。いずれも リリースノートに説明文がないため、具体的にどの症状が解消するかは確認できませんでした。
まとめ
- v0.62.0 の目玉は
gemini-3.8-flashとgemini-3.5-flash-liteの追加。どちらも公式設定リファレンスで確認できる - 既存の
gemini-3.5-flashとgemini-3.1-flash-liteは base 層へ移り、新しい 2 つが最新版になる - モデルは
settings.jsonのmodel.nameで指定する。ユーザー設定は~/.gemini/settings.json - OAuth のリフレッシュトークンを保持する修正が入った。ログインが切れる症状があるなら上げる価値がある
- 新モデルが選択肢に出ない場合は段階的な公開が理由の可能性があるが、その仕組みは公式ドキュメントでは確認できなかった
よくある質問
- v0.62 で追加されたモデルは?
- gemini-3.8-flash と gemini-3.5-flash-lite の 2 つです。それぞれ Flash 層と Flash Lite 層の最新 GA として追加され、2026 年 10 月 1 日時点の公式設定リファレンスにも両方のモデル ID が載っています。
- 使うモデルはどこで指定しますか?
- settings.json の model.name に書きます。ユーザー設定は ~/.gemini/settings.json、プロジェクト設定は .gemini/settings.json です。
- 新しいモデルが選択肢に出てきません。
- PR の説明では、新モデルへのアクセスが実験フラグで制御され、USE_GEMINI・USE_VERTEX_AI・GATEWAY の認証方式では即時に使えるとされています。この挙動は公式ドキュメントでは確認できませんでした。
- ログインが毎回切れる問題は直りましたか?
- v0.62.0 に「リフレッシュ時に OAuth のリフレッシュトークンを保持し、資格情報の削除をべき等にする」修正が入っています。ただしリリースノートに詳しい説明はなく、どの症状が解消するかは明記されていません。
参考にした一次情報
この記事は公式ドキュメントを基に AI が下書きを作成し、運営者が内容を確認して公開しています。誤りを見つけた場合は お問い合わせからお知らせください。